養老川沿いの田淵の露頭「千葉セクション」は、深海で堆積した地層で、後に房総半島が隆起して現れたものです。
ここで、およそ 77 万年前に起きた最も新しい地磁気逆転現象の痕跡が、連続して分析・観察できました。地磁気の逆転だけでなく、地層に含まれる微化石や花粉を分析することで、当時の海や陸地の環境などについても研究が進められています。
このような地層は、房総半島南部とイタリア南部だけであり、なかでも田淵の地層は、観察に最適な条件を備えているので、地質年代境界の GSSP(国際境界模式層断面とポイント)に選ばれました。GSSP に認定された結果、この地層の境界から始まる時代(約 77万4千年前~12万9千年前、第四紀更新世中期)を「チバニアン」(ラテン語で「千葉の時代」の意味)と呼称することとなりました。
これは、日本の地名が初めて地質年代名称につけられた快挙です。
ガイダンス施設 | 市原田淵地磁気逆転地層ビジターセンター |
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住所 | 〒290-0546 千葉県市原市田淵1157番 |
電話番号/FAX | 0436-96-2755 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 毎週木曜日、年末年始(12月29日~1月3日) |
交通アクセス | 【車で行く方】 【小湊鉄道で行く方】 |
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